福、富久、ふく
文字の意味する通り、季節を分ける日__春を呼ぶ節分。
「鬼やらい」とか「追儺(ついな)」とも呼ばれます。
この時期が近づくと、お出かけ先では豆が売られていて、鬼のお面もいただけることも多々。
ゆかしいならいにちなみ、紙製の鬼のお面に輪ゴムを通して、楽しんだことを思い出します♪
門口や玄関に柊や鰯の頭をさす風習もありますが、これは柊の尖った葉の部分で鬼の目をつき、鰯のにおいで退散させるという魔除けのまじないだそうです。
今年は、ちょっと角度を変えて「福は内」のお多福さんのお面で楽しんでみるのも、気持ちがほっこりしておすすめです。昨今の状況、福多かれと願いつつ…
和菓子職人さんによる、雲錦仕立てのお多福のお面。丁寧に、繊細なラインが施されたお多福さんの表情…ふくよかな微笑を描く筆遣いを眺めると、書の仮名の世界に通じるものを感じました。壁飾りにして春立つ日を祝いたいと思います。
美味しいふくまめとお茶をたのしみ、季節のことばを書いてみました。